Dream 小さいころからの夢
お客様の日常に、安全運転と
丁寧なアナウンスで寄り添う運転士でありたい。
池上 涼雅
千里営業所/2020年新卒入社
Profile
兵庫県伊丹市出身。子どもの頃から阪急バスに親しみを感じて育つ。大学の法学部を卒業後、阪急バスに入社。運転士への強い情熱があり、大卒エキスパート職として新卒入社を果たす。事務職でキャリアをスタートさせ、経験を積んだあとに会社の費用負担で大型二種免許を取得。現在は運転士として複数の路線を担当する。休日は友人との食事やドライブ、グランピングとアクティブに過ごす。オフも他社の路線バスに乗車し、ブレーキの踏み方やアナウンスを参考にすることも。
My History 私の年表
バスとの出会い
幼稚園に通っていたころ、最寄りのバス停にカーブを曲がって現れる路線バスの姿を眺めるのが待ち遠しかった。バス運転士への憧れが芽生えはじめる。
就活スタート
大学3年生時、就職活動をはじめるにあたってさまざまな企業を検討する。その中で、仕事内容が明確なバスの運転士に魅力を感じ、幼いころからの憧れに加えて、乗客としても大型車両を操る運転士の技術に憧れていたことから、運転士に絞って就職活動をはじめる。地元の市営バスを利用することが多かったが、よく見かける阪急バスにも馴染みがあり、エントリーする。
入社~事務職を経験
内定が出たバス会社の中で、自宅からの通いやすさと、エキスパート職での採用が決め手となり阪急バスに入社する。大型二種免許を取得するまでは、事務職として経験を積む。
免許を取得、研修スタート
無事、会社の費用負担で大型二種免許を取得。いよいよ座学と実技研修がスタートする。まずは教習担当者が運転するバスに乗り、運転技術と接客を見て学んだ後、自らハンドルを握って走行する。実際の営業車を運転するため、身の引き締まる思いを経験。免許の取得から配属先での実地研修まで、約半年間かけて運転技術と知識を習得していく。
運転士デビュー
営業所に配属後、実際の路線を走る実地研修を経て、路線バスの運転士として乗務を開始。最初は比較的簡単な路線からはじめ、少しずつ担当できる路線を増やす。カーブが連続する難易度の高いルートを運転できるようになったとき、ようやくバスの運転士としてスタート地点に立てたことを実感する。
運転士4年目、さらに上のステージに向けて
運転士業務に従事しながら、フォロ―研修や外部の専門講習を通して運転技術の向上を図る。車内アナウンスにも磨きをかけ、次なるステップを見据えてまい進中。
Interview 私の現在地とこれから
心がけていることは?
何を置いても安全を最優先に運行しています。研修中に、バスの運転は自分との闘いだとアドバイスを受けました。歩行者やほかの車両など周囲に潜む危険と定刻通りの運行などのプレッシャーに打ち勝ち、安全運転を貫くのは運転士自身です。朝のラッシュ時は焦る気持ちもありますが、事故を起こして遅れてしまったら元も子もありません。今まで無事故だったから今日も大丈夫と考えるのではなく、今日一日の安全運転の積み重ねが無事故につながると意識しています。慎重な運転につながるため、初めて走ったときに感じた恐怖心は今も忘れないようにしています。
やりがいを感じる瞬間は?
やはり、お客様から直接「ありがとう」の声をいただけたときです。中でも印象に残っているのは、クリスマス時期だったと思いますが渋滞で大幅に遅れてしまったときのことです。終点で「大変お待たせしました」と謝罪の言葉を添えたところ、中学生くらいの女の子から「運転士さん、丁寧なアナウンスありがとうございました」とメモをわたしてもらいました。とてもうれしかった思い出です。足の不自由な方や高齢の方から、感謝いただけることもあります。また、お子さんから手を振ってもらえる場面も多く、将来バス運転士を目指してくれたらいいなと思います。
阪急バスで働く魅力は?
気持ちに余裕をもって走れる環境を整えてくれるなど、さまざまな場面で「運転士ファースト」を感じます。週休2日で私は今土日がお休みなのですが、一般企業と異なり自分だけが担当する業務がないため、有休が取得しやすいと思います。仕事がたまるということもないので、オンとオフが切り替えやすいですね。運転士は乗務中一人で過ごすため、人間関係に悩まされることもありません。むしろ、人柄だけで採用しているというウワサがあるくらい(笑)人がいい同僚に恵まれていて、休憩室で先輩たちと話す時間が良い気分転換になっています。
これからの目標を教えてください
エキスパート職の魅力は、加齢とともに運転士業務を負担に感じたとしても運行管理者や所長など内勤の管理職としてステップアップが目指せる点です。今のところ私自身はお客様から直接感謝のお声をいただける運転士の仕事に大きな魅力を感じているため、できる限り運転士として長く勤めていきたいと思っています。お客様の日常の足である路線バスは、生活に欠かせない存在です。うれしい日も悲しい日も、どんなときでもそっとお客様の日々に寄り添う運転士でありたいです。
取材日:2024年9月